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第11回 コンプを獲得する方法 (ミドルローラー編)
ミドルローラーの場合も、基本的なコンプ提供基準はローローラーと変わらないのですが、コンプを受ける手順が少し違います。ここでの目安としては、
スロットマシンやビデオポーカーなら1ドルマシン以上、テーブルゲームであれば1回の平均賭け金が25ドル以上で、1日4時間以上プレーできるレベル
を想定して解説します。
◆
ミドルローラーが受けられるコンプ
まず、ミドルローラーレベルになるとマシンゲームでもテーブルゲームでも、またそれらを合算してコンプを受けることもできます。
マシンプレーヤーの場合、コンプを受けられる金額はローローラーと同じく
キャッシュバックの金額
が目安になります。例えば500ドルのキャッシュバックを貰ったなら、「4泊ルームコンプ+食事代200ドルを割引」といったサービスで付加されるのが一般的です。
テーブルゲームの場合はポイント数が出ないため、自分がいくらコンプを受けられるのか把握しづらい面があります。また、ゲームの種類によっても変わるので一概には言えませんが、さほど遠くないであろう目安として
総プレー金額の0.5%程度
と考えて計画を立てると良いでしょう。
例えば、25ドル平均でブラックジャックをプレーしたとすれば1時間に約100ゲームとして、4時間なら10,000ドルのアクションと概算できます。そのプレー状況におけるコンプ獲得金額の目安は50ドルということです。この数字には渋すぎる印象を持つ人も多いと思いますが、それ以上を期待して乗り込むと失望することもあるのが現実です。いずれにせよ、テーブルプレーヤーのコンプについては一度や二度の滞在で掴めるものではありません。自身の経験を加味しながら、このカジノではどれくらいのプレーでどういったコンプ内容なのか、自分なりに使いやすい情報に仕上げていくことが大切です。
◆
コンプ交渉、手順の違い
ミドルローラーのコンプ交渉において、ローローラーの場合と最も違う点は、コンプ精算が最後の最後になるところです。すなわち、ミドルローラーの場合は食事なり飲物なりを全てルームチャージしておき、
チェックアウト時に一気に精算する方法
を取ります。
食事でいえば、ローローラーは
「食前」
にコンプをしてもらって、ミドルローラーは
「食後」
にコンプをしてもらうわけです。
その理由はいろいろありますが、まず手間の問題でもあります。バフェ程度のコンプであればスロットクラブの窓口担当の裁量で出せますが、ルームコンプなどはホストの指示がなければ提供できません。だからといって、部屋代や食事代など複雑なコンプ交渉をその都度行っていてはカジノ側も大変です。
また、支払い金額が溜まっていく事で、お客に対するプレッシャーにもなります。コンプしてもらうためにもっと頑張ろう、という意欲が沸くことを期待しているのです。
例えば、スロットクラブで「バフェのチケットをもらえますか?」と食前コンプを依頼すると、カードの実績をみて「あなたはコンプの権利が充分にあるので、部屋付けにしていいですよ。」という対応になります。また、チェックアウトする数日前に「コンプについてお話をしたいのですが?」と申し出ても、「チェックアウトのときで大丈夫ですよ。これからも遊ばれるでしょ。それも考慮してあげますから。」という対応になるのが一般的です。
ローローラーでもカジノ側の判断でこのようなコンプ提供になることはよくあります。
◆
まずはスロットクラブで
ミドルローラーの場合もコンプ交渉の窓口はスロットクラブになります。交渉を行うのは
チェックアウトする前夜
がベストタイミングですが、初めてのホテルの場合は要領を掴めないことが多いので、早めにスロットクラブに出かけて、コンプを受けたい旨を伝えておきましょう。
カジノによっては、「スロットホストの名刺を渡すので直接電話をしてください。」とか、「カジノホストオフィスに直接出向いてください。」といった誘導をしてくれます。いずれにせよ、
帰国便の時間が迫ってくる中でバタバタと交渉するのは絶対に避けましょう。
相手には「早朝便で帰国するから朝は時間がない」と伝えておくべきです。
ここでは一般的な流れを説明します。チェックアウト前夜にスロットクラブに出向き、カードを出して部屋番号を伝えます。まず、窓口担当がチェックしてコンプの権利があるならホストに電話をかけます。ホストはあなたのプレー実績を見ながら、ホテルへの総支払い金額からいくら割り引き出来るかを返答してきます。
もちろん、全ての支払いを免除(フルコンプ)というケースもありますし、カジノレートだけということもあるでしょう。また、フルコンプの場合でもミドルローラーレベルでは
チップや電話代、クリーニング代
などはコンプの対象になりません。「交渉」といっても、実際にはそれで終わりです。彼らもコンピューター画面に表示される通りの仕事をしているだけですから、ここでゴネても無駄なのです。
前にも書きましたが、コンプは空から降ってくるものではありません。どれだけプレーをしてどれだけのサービスを受けるかは、カジノではなくこちらが決めることです。チェックアウト時のコンプ提供に納得がいかない場合は、自身の研究不足と認識するより仕方ありません。そして、次回は納得できるカジノを選ぶべきです。
◆
カジノホスト/スロットホスト
スロットクラブの窓口以外にも、「カジノホスト」や「スロットホスト」という肩書きを持つ人と直接交渉することもできます。「Casino Host Office」或いは「Casino Invited Guest」「VIP ROOM」といった看板の部屋に彼らは居るわけですが、カジノフロアで探せなければホテル内の電話から繋いでもらってください。
チェックアウト前に電話で直接コンプ交渉すればOKです。
ルームコンプを獲得できるくらいのプレーヤーには、担当のホストが自動的に決まっています。その人が居なければコンプを受けられないというわけではなく、カジノとして対応してくれますが、担当ホストの不在時には何かと行き違いが多いのも事実です。そのため、自分のホストの名刺くらいは手に入れて、勤務時間とお休み曜日を確認しておきましょう。また、担当ホストと仲良くなっておけば、次回の訪問は最初からルームコンプを約束してくれるかもしれません。
但し、カジノによってはオフィスに直接出向くことを嫌うところもあるので、まずはスロットクラブで指示をもらってください。
◆
支払い金額をTVでチェック
ラスベガスのホテルなら大抵、部屋のテレビで支払い金額が確認できます。ラックレートからカジノレートに変更してもらった内容や、食事代をコンプしてもらった結果も見ることができるので、しっかりチェックしておいてください。もし、それらが反映されていなければ、チェックアウト時に
「話が違うじゃないか」
ということになる可能性が大です。
実はこの状況はラスベガスではよくあることです。カジノホストからの情報がうまく流れていないのが原因ですが、焦ることなくホテル担当者から電話をしてもらいましょう。こういったケースでは「ホストの○○さんにルームコンプを貰ってあります。」という固有名詞がより力を発揮します。だからホストとの関係は大切なのです。
コンプを決済できる人が居ないなど、最悪の場合はコンプが認められないで帰国になることもあります。その場合は現金ではなく必ずクレジットカードで支払います。そして帰国後に担当ホストに電話をして状況を説明すれば、カードに返金してくれるはずです。
とにかく
コンプ交渉は時間に余裕を持って
行うことが大切です。また、行き違いで難しい局面になっても動転せず、紳士、淑女らしい落ち着いた態度を忘れないようにしたいですね。
もし、英語が苦手でチェックアウト時の押し問答が嫌なら、
最終日は別のホテル
に泊まって宿泊代を払う手もあります。これなら、帰国便の時間を気にせず落ち着いてコンプ交渉できるでしょう。
◆
コンプの有効期限
キャッシュバックを受けるためのポイントに有効期限があるように、コンプの権利もある時期を以って消滅します。その「ある時期」についてはカジノ毎に異なり、またオフィシャルなルールとして明示されることは稀です。最近では「コンプの権利はその滞在終了と共に消滅」という厳しい運用のところも珍しくないため、「次回訪問時のためにコンプを貯めておく」といった都合の良い使い方は難しいのが現実です。
しかし、次回訪問時に過去の実績が全く考慮されないわけではなく、ルームコンプまたはカジノレートを最初から約束してくれることはよくあります。ミドルローラーレベルの例で言うと、7泊の滞在で申し込むと「3泊ルームコンプ+4泊カジノレートで、あとは滞在中のプレイ実績をみて提供します。」といったオファーが最も一般的です。このあたりは、
客をその気にさせるテクニック
として長年カジノホテルが用いている手法であり、これからも変わらず提供されることでしょう。
いずれにせよ、「昨年権利が有りながらコンプを受けなかったので、それを今年の滞在にまわして全部使いたい。」といった要望は聞いてもらえないので注意が必要です。ちなみに、キャッシュバックとコンプは別アカウントになっており、コンプだけを貰ってキャッシュバックは次回訪問時に引き出すことは可能です。これは最近導入されている
コンプダラー
においても同様です。但し、全て期限内であればの話なので「キャッシュバックもコンプも貰えるときに貰っておく」というスタンスが常に基本であるべきです。
◆
プレーヤーの特典いろいろ
ルームコンプやフードコンプ以外にもいろいろな特典があるので紹介しておきます。
まず、ローローラー編にも出てきた
VIP LINE PASS
ですが、スロットクラブに申し出れば滞在期間中通して有効なカードを発行してくれます。カードの裏には名前、滞在期間、人数が記入され、そのルール内であればバフェやカフェの長蛇の列に並ばなくても済みます。カジノによっては、スロットクラブカードがそのままLINE PASSになっていたり、招待客用のルームキーにその機能を持たせているホテルもあります。
並ばなくてよいのはチェックイン&チェックアウト時も同様です。カジノホストを通してルームオファーをもらった場合は、レジストレーションの「Invited Guest」専用カウンターで手続きができます。またVIPラウンジでそれを受け付けてくれるカジノもあります。
人気のナイトショーや、スポーツイベントの予約などもホストにお願いすることが出来ます。事前に観たい日が決まっているなら、部屋を予約すると同時に依頼しておきましょう。
こちらから予約するまでもなく、「この期間なら3泊無料でご招待します。」といったダイレクトメールもよくあります。それには100ドル分の食事が付いていたり、スロットマシンのフリープレーの権利が付いていたりと、スケジュールが合うならとってもお得な内容になっています。
また、客室に関してもセミスイートやスイートといったグレードの高い部屋も実績しだいで提供されます。チェックイン時に交渉するのは難しいので、事前に可能かどうか問い合わせておきましょう。しかし、言うまでも無くスイートをコンプしてもらうのは普通の部屋のようにはいかないので、あまり背伸びをするのも考え物です。
更には、以前は高嶺の花であった
「リムジンお迎え」
も、かなりの予算を持っているプレーヤーには提供されるようになっています。到着便を伝えておいて、ハイローラー気分を味わってみるのも良いでしょう。
◆
ハイローラー
25ドルマシンや500ドルチップでプレーするハイローラーは、ここで取り上げているようなコンプ交渉は必要ありません。担当ホストがしっかりサポートしてくれるので、ゆっくりゲームを楽しんでください。
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