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賢者の外貨両替

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第4回 FX (外国為替証拠金取引) とは
「専業主婦がFXで儲けた4億円を申告せず逮捕された」
「資産家がFXの巨額利益をシンガポールに隠した」

等々、恐ろしげなニュースを耳にした人も多いでしょう。

しかし、実際にはそのような高額投資を行う人だけがFXに参加しているわけではありません。個人投資家が株式債券を買うのと同様に、外貨が投資先として選ばれているだけのことです。また、外貨投資という目的からすると、銀行の外貨預金に極めて近い投資法であり、仕組みもほぼ同じといえます。

皆さんには、まず、FXは特殊な投資先というイメージを払拭していただき、外貨預金を少し機能的にしたものという認識で、以下読み進めていただくと良いと思います。

少し歴史を紐解いてみると、1998年の外為法改正で、誰でも外貨建ての取り引きができるようになり、このFXも日本の投資家に急速に広まりました。家にいながらインターネットを通して外為市場と直接取り引きができ、しかも個人の小額投資が可能になったのは画期的といえます。その礎となったのが、橋本内閣が提唱した金融制度改革「日本版ビッグバン」です。当時は毎日のようにマスコミに取り上げられていましたが、多くの人は、どこか他人事でニュースを見ていたのではないでしょうか。しかし、外貨を必要とする人にとって、とても重要な情報がこのビッグバンには含まれていました。それがFXなのです。

ここでは、FXの基本的な機能を紹介します。外貨両替が目的であれば、以下の内容を理解していれば十分ですが、さらに知識を深めるためにインターネットサイトや書籍で勉強されると良いと思います。



【1】 FXは為替トレードで利益を上げる投資法

外為市場は一日1.5兆ドルを越える取引量を持つ世界で最も流動性に富んだ市場で、一日24時間休むことなく取引が行われています。投資家はその市場にFX会社を通じて参加し、為替トレードを行って利益を上げる投資法です。

簡単な例としては、「円高の時にドルを買って、円安に振れたらドルを売る」→「結果として、手元の円は増えている」ということです。

下図の例では、110万円で買った1万ドルが120万円で売れたので、10万円の利益が得られたわけです。いわゆる為替差益(キャピタルゲイン)が利益となる外貨預金と基本は同じです。


1万ドルを売買する例


上の例では「米ドル円」という通貨ペアですが、「豪ドル円」や「ユーロ米ドル」「南アフリカランド円」といった、あらゆる通貨ペアが用意され、投資の主目的はやはりキャピタルゲインにあります。



【2】 レバレッジ投資ができる

FXが外貨預金と最も違う点はレバレッジ投資ができることです。レバレッジとは「テコの原理」で、小さな元金(証拠金)で大きな金額を動かすことを意味します。

例えば、10万円の資金で銀行の外貨預金を作ろうとすると、1,000ドルさえ買うことはできませんが、FXであれば1万ドルは余裕でOK。時には10万ドルもの投資を行うことができます。これがレバレッジ100倍という投資法です。

レバレッジを活用するメリットは、少ない資金で大きな外貨を保持できれば、為替レートが僅かに動くだけで十分な利益が得られるからです。例えば、10万ドルの買いポジションを持つとすると、10銭円安になるだけで1万円の利益が得られます。

もちろん、大きなレバレッジを使えば使うほど、リスクも大きくなっていき、元金をすべて失ってしまう危険性もあります。従って、元金の100倍もの外貨を買うような投資法は単なるギャンブルです。決してお奨めできるものではありません。

実際には、FXに投資する人は適度なレバレッジ効果を享受しつつ、リスクを少なくする手段を講じています。誰もが億万長者を目指してFXに投資しているわけではありません。

普通の人は、30〜50万円の資金で1万ドルに投資するくらいから始める人が多いと思われます。それでも、銀行の外貨預金であれば1万ドルを買うためには約120万円が必要になるわけですから、レバレッジの恩恵は非常に大きいといえます。また、レバレッジを学ぶことは他の金融商品を買う際にも役立つ知識となります。



【3】 スプレッドが小さい

前ページで銀行のスプレッドと比較した通り、FXにおけるスプレッドは「2〜6銭」程度です。仮にスプレッド4銭とすると、1万ドルを調達するコストはわずか200円!ということになります。

実際には、それに加えて、売買単位によって取引手数料(1ドルにつき0〜5銭)が加算されるため、1万ドルを買うための両替コストは500〜700円が相場となります。それでも、わずか7銭の手数料で米ドルが買えるのです。

単純に比べてみてください。片道1円の大手銀行で1万ドルを買うと、その為替コストは1万円です。FXとの差は明らかで、もし、そのドルを円に戻すことがあるなら、往復でコスト差は更に拡がります。



【4】 スワップポイントで金利収入が得られる

為替トレードによるキャピタルゲインだけがFXの収入ではありません。スワップポイントと呼ばれる金利収入(インカムゲイン)が得られます。

現在、日本の金利と外国の金利に大きな開きがあるため、おおよそ、米ドル4.7%、豪ドル5.6%、NZドル7.5%といった年利でスワップポイントが得られる好条件下にあります。この年利は銀行の外貨定期預金よりも高い水準となっています。

実際には、多くのFX投資家がレバレッジ効果により増額されたスワップポイントを得ており、年利換算で20%以上の金利収入は珍しくありません。手持ちの円資金が少なくても、FXを活用すると高金利通貨に大きな投資ができるのが魅力です。そのため、為替トレードをほとんど行わず、高い利息を得るためだけに外貨を長期保有するFX投資家も多くいます。

また、スワップポイントは日ごとに計算されるため、定期預金のように6ヶ月や12ヶ月といった長期間、資金を拘束されることがありません。3日で売れば3日分の利息が付くシステムで、いわば、普通預金でありながら定期預金よりも高い利息を得ていることになります。


【5】 FXの健全性

こんなに便利なFXなのに、外貨両替のために利用している人はほとんどいません。

その理由のひとつには、従来、FXが10万ドル、或いは100万ドルといった大きな単位でやり取りする投資法であったため、外貨両替という機能そのものが旅行者ニーズに合ったものではありませんでした。しかし、今日では、各社とも1万ドル単位の取り引きが主流となり、1,000ドル単位での外貨両替を海外旅行者向けに積極的にアピールしているFX会社も多くあります。

また、FX会社の安全性や健全性が問題視されたこともあります。投資は常に自己責任ですから、FX会社の選択はとても重要です。財務基盤を強化するために、大手企業や銀行が資本参加するケースも増えていますので、それらも会社選びの参考になるでしょう。そして、顧客から預かった資金を信託銀行にそのまま預ける「信託保全」を採用し、万一の時に、顧客の資金を保護する仕組みを持っているかも重要な判断材料となります。


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