外貨両替を行う際のコストは、円から外貨へのレート(TTS)と、外貨から円へのレート(TTB)の差、すなわち米ドルであれば2円が大手銀行の相場であることは前述の通りです。
この売値と買値の開きをスプレッドと呼び、スプレッドの大きさを比べることによって、外貨両替にかかるコストの差は一目瞭然となります。
【1】 主要銀行におけるスプレッド比較
(米ドル)
| 住友信託銀行 |
40銭 (ネット取引) |
| ソニー銀行 |
50銭 (ネット取引) |
| りそな銀行 |
1円 (ネット取引) |
| みずほ銀行 |
1円 20銭 (ATM取引) |
| 三井住友銀行 |
2円 |
| 三菱東京UFJ銀行 |
2円 |
| シティバンク |
2円 |
上記は2007年7月時点でのデータです。スプレッドは「窓口」と「インターネット」で異なる銀行が多く、無論、インターネット取引に優遇レートが適応されます。そのため、横並びと思われがちな大手銀行の中でも既に競争が起こりつつあり、住友信託銀行は金利面でも独自性を打ち出しています。各銀行では、ボーナスシーズンや海外旅行シーズンに合わせて、スプレッドを小さくするキャンペーンを行うことがあります。
【2】 外為市場で直接買う − FX(外国為替証拠金取引)の活用
外貨を購入できる場所は銀行や両替所だけとは限りません。本稿の最初のページで紹介した外為市場で直接買い付ける方法もあります。それがFX(外国為替証拠金取引)です。
いまや外貨投資のスタンダードとなったFXを、両替を目的として活用することが可能です。実は、外貨両替テクニックの中心となるのがこのFXなのです。
FXのメリットについては別項で検証することとし、まずはスプレッドを比較してみます。
FXにおける「ドル円」取引のスプレッドは「2〜6銭」が相場です。「ゼロが足りないんじゃないか?」と思われた方も多いでしょう。しかし、これで合っているのです。マーケットに直接参加することでこれほどまでに手数料が抑えられるのです。仮にスプレッド「4銭」のFX会社を使うとして、大手銀行のTTS、TTBと並べてみましょう。
| 121.00円 |
銀行でドルを買う(TTS) |
| 120.02円 |
FXでドルを買う |
| 120.00円 |
仲値 |
| 119.98円 |
FXでドルを売る |
| 119.00円 |
銀行でドルを売る(TTB) |
上記の表を見るだけで、外貨両替コストに大きな差が生まれることは明らかです。しかし、この良心的なスプレッドはFXの魅力のごく一部に過ぎません。FXの簡単な仕組みを学び、ベーシックストラテジーを実行すれば、安定して外貨を調達できるようになります。
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