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ブラックジャック初級講座

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第5回 ブラックジャックにまつわる迷信
ブラックジャックにまつわる迷信もいろいろありますが、それらの背景を正確に理解しておくと、実際のプレーにおいて役立つ場合もあります。最終回はそれらについてみていきましょう。
【1】 ブラックジャックは団体戦のゲームである
過去に何度も語り尽くされているオヤジ理論ですが、たとえ初心者がベーシックストラテジー無視の無茶苦茶なヒット・スタンドをしたとしても、他のプレーヤーの結果に影響を及ぼすことはありません。

ゲームの性質上、皆が勝つとか皆が負けるとか同一の結果になりやすいので(correlationが大きい)、「団体戦」のような雰囲気を味わえるだけのことです。

「自分は初心者だからたくさんのお客さんがいるテーブルには座りにくい」という心配は無用です。もっとも、ラスベガスでは他のプレーヤーのプレーに対して干渉してくる人はあまりいませんが、アジアのカジノではこういった団体戦の空気が流れているのは事実なので、無意味なトラブルを避ける努力は必要です。しかし、あくまでも、ブラックジャックは「個人戦」のゲームであることを忘れないで下さい。

また、「初心者が多いテーブルだと流れが乱されて勝ちにくい」などと言う人もいますが、一緒にいるプレーヤーのレベルによって勝ち負けが左右されることも全くありません。もし、「初心者がいるのでゲームのスピードが遅くなる」というのであれば、それはそれで時間あたりのカジノの収益を抑えていることになり、コンプ獲得などの面から見ればむしろ歓迎すべきことです。
【2】 サードベースが運命を握る
サードベースとは最も左側、即ち一番最後にプレーする人のことです。

例えば、ディーラーのアップカードが7のとき、サードベースであるあなた以外の人が全員スタンドし、あなたのトータルが16になったとします。ベーシックストラテジーに従えばヒットです。当然のごとくヒットしてたまたま次のカードが10で、あなたはバストしてしまいました。一方、ディーラーのホールカード(裏向きに配られるカード)は5で、もう1枚引いたところ9が出て、トータル21。絵札2枚持ってほぼ勝利確定と思っていたプレーヤーまで負けてしまいました。よくあるシーンですね。

もし、あなたが16をスタンドしていれば、ディーラーにカード10がまわり、12+10でバストしていたはずです。こういった展開は頻繁に起こるので、一見サードベースのプレーは重要に見えます。しかし、あくまでこれは結果論に過ぎないのです。

この考え方と、先にお話した「団体戦」的考え方から、「初心者はサードベースに座るべからず」というオヤジ的アドバイスもいまだに聞くことがあります。しかし、それは全くナンセンスなアドバイスであり、誰がサードベースに座ってプレーしようと他の人の結果に影響を及ぼすことはありません。

但し、「初心者がサードベースに座って無茶苦茶したから負けた」という考え方をする人もいることは事実であり、前にも述べたように、そういう人と無用なトラブルを起こすことは得策ではありません。
【3】 サードベースは有利である
これは、あなたが正しいスキルを身につけたカードカウンターであれば事実です。特に、シングルデッキの場合などでは有効です。

しかし、現在のラスベガスにおける主流の6デッキゲームで、最後にプレー出来たとしても、サードベースで有利になる度合いはほとんど無視できる程度です。

一方、その場に出たカードの偏りのみで「自己流」の判断をしていては、ベーシックストラテジーから逸脱してしまう分、かえって損失が大きくなってしまうでしょう。あえて、自己流プレーをするにしても、今連載の第四回に示した範囲に留めてください。
以上の3つは損益に影響しない迷信なので、信じようが信じまいが別に問題はありません。但し、こういった類のアドバイスをしているガイドブックなどを見かけたら、それだけでその本の信頼性も疑わしいと判断できます。

これに対し、以下の迷信は損益に影響することもあるので注意が必要です。
【4】 インシュランスは自分が良い手のときのみ行う
明らかに間違った解釈ですが、インシュランスという賭けそのものの本質を理解していると、利用できる場合もあります。詳しくはカジノのページ「ブラックジャックでのインシュランス」をご覧ください。
【5】 連勝したときは更に大きく賭けろ
このタイプのマネーマネージメントは、ブラックジャックに限らず博打の基本としてよく話題に上りますね。いわゆる「転がし」戦法(Parlay:パーレイ)です。

これとは反対の倍追い戦法(Martingale:マーチンゲール)、すなわち、最初に1単位賭け、負けたら2単位、4単位、8単位・・・というように負けたときに倍々に賭金を増やしていく方法もあります。

ルーレットなどのゲームであれば、上記の戦法は両方とも全く意味がないことは明らかで、必勝法でもないが、かと言って平均的損失が大きくなる訳でもない、単なる「おまじない」のような古式戦法です。

ブラックジャックの場合にはどうでしょうか? 実は、「ごく」わずかですが、ブラックジャックの場合、負けが続いたときは勝ちやすく、勝ちが続いたときは負けやすい傾向があるのです。もっとも、この戦法を用いても収益は1/100%程度しか改善しませんので実際には全く意味がないのですが、もし、「シングルデッキで底の底まで配る」という現代カジノではありえない理想的な条件があるとすれば、それなりに効力が出るでしょう。

結論としては、どちらかと言えば、マーチンゲール系のマネーマネージメントの方が有利ですので、3連敗したら賭金を2倍にするなど、賭金を調整するときの多少の参考にしてください。
以上でブラックジャック初級講座は終了です。

結論としてブラックジャックはベーシックストラテジーさえ覚えておけば、とても安く長く楽しめるゲームです。もちろんリスクはありますが、2、3時間プレーしてやっと1回分の賭け金がカジノの「平均的」収益となる程度です。せっかく楽しい街ラスベガスへ行くのですから、是非ブラックジャックをマスターして、スリリングなカジノゲームを味わってみてください。

またの機会に中級以上のブラックジャック講座でお会いしましょう。